CO2排出削減に寄与する。リサイクルができる機密文書処理サービス5選
昨今、環境負荷削減やサステナビリティへの取り組みは、国内だけでなく世界中で加速しています。特に、企業においては「当たり前に取り組むべきこと」と認識されつつあり、企業価値を高めるための必須条件になっていると言っても過言ではありません。今回はその中の一つ、カーボンニュートラルの観点から、昨今のCO2削減に向けた動向やリサイクルができる機密文書サービスについて紹介します。
昨今の紙削減✕CO2削減の動向
世界と比較すると遅れをとっていると表現されがちですが、日本でもCO2削減に向けた取り組みは進展しています。直近では2021年10月に「第6次エネルギー基本計画」が閣議決定され、2050年カーボンニュートラルや2030年度の野心的な温室効果ガス削減目標に向けた具体的な政策が示されました。これを受け、企業や自治体でもカーボンニュートラル移行に向けた戦略がより一層具体化しています。
企業活動の具体的な取り組みとして、以前より「節電」「ごみの減量」「紙削減」などが挙げられています。この中でも「紙削減」につながる「ペーパーレス化」は企業のデジタル化や業務効率化という目的にも焦点があたり、再び注目を浴びています。
機密文書はリサイクルできる?
環境に負荷をかけずに紙を削減する方法としては、「紙の絶対量の削減」と「リサイクル」が挙げられます。印刷前に必ずプレビューを確認する、会議資料を印刷しないといった社内ルールを掲げている企業も少なくないでしょう。さらに、オンデマンド印刷など、印刷量を最適化する取り組みも重要となります。
リサイクルの観点からは、機密文書リサイクルサービスが関心を集めています。機密文書の廃棄方法にはこれまで焼却処分やシュレッダー処分が一般的でしたが、CO2排出といった環境負荷を懸念し、昨今は溶解処理を選ぶ企業が増加しています。
機密文書リサイクルサービスは、CO2排出を抑制した形で溶解処理など行い古紙として再利用するというもので、セキュリティと環境配慮を兼ね合わせた昨今の社会情勢に最適な方法だと言えます。
おすすめの機密文書リサイクルサービス5選
そこで今回は、おすすめの機密文書リサイクルサービス5選を紹介します。
1. 日本パープル「保護(まもる)くん」
公式URL:https://www.mamoru-kun.com/mamorukun/
ポイント1:簡単な利用方法
廃棄したい文書を専用ボックスに投入していき、満杯になったら回収を依頼するシステム。(センサーにより自動で検知して回収依頼してくれるサービスもあります)クリップ・ホッチキス・ファイルがついた文書もそのまま投函できます。
ポイント2:リサイクル
機密文書は、紙資源としてリサイクルを行っているほか、森林伐採抑止量やCO2排出抑止量の目安を記載した書類を、抹消処理証明書と合わせて発行しています。
また、カーボンオフセットを組み込んで、文書処理の際に発生するCO2排出をゼロとするサービスも好評です。(実際の事例はこちら(例:株式会社MIXI))
ポイント3:セキュリティ対策
専用ボックスは鍵付きのため、一度投入すると取り出される心配がありません。またボックスの集荷は教育を受けた専門スタッフがセキュリティ搭載車で配送します。
2. ヤマト運輸「機密文書リサイクルサービス」
公式URL:https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/kimitsubunsho/index.html
ポイント1:廃棄したい分を箱に入れるだけ
利用方法は、重要文書を箱に投函するだけ。電話一本でヤマト運輸スタッフが回収してくれます。また、文書量に合わせた豊富なプランがあり、一箱からでも依頼可能です。
ポイント2:リサイクル
機密文書は提携の溶解処理工場で溶解処理し、完全にリサイクルしています。
ポイント3:セキュリティ対策
回収後は未開封のまま箱ごと溶解し、情報漏洩を防止します。
3. 佐川急便「飛脚機密文書リサイクル便」
公式URL:https://www.sagawa-exp.co.jp/service/kimitu/
ポイント1:大量の文書にも柔軟に対応
通常のプランのほか、一括処理(チャーターサービス)や機密文書の保管サービスなどがあり、社内の事情に合わせて柔軟に依頼内容をカスタマイズできます。
ポイント2:リサイクル
溶解処理された機密文書は、トイレットペーパーなどに再利用。
ポイント3:セキュリティ対策
機密文書専用箱を利用して回収・溶解処理を行い、溶解処理後は証明書を発行します。専用の送り状を使用するため、機密文書の箱が一般の荷物と混在する心配がありません。
4. 日本通運「機密書類リサイクルサービス(エコリサイクル便)」
公式URL:https://www.nittsu.co.jp/sora/security/service/ecorecycle/
ポイント1:手持ちの段ボールが使える
専用箱も用意されていますが、すでに段ボールに機密文書を入れている場合は、そのまま手持ちの段ボールでも依頼可能。入れ替えなどの手間が不要です。
ポイント2:リサイクル
機密文書は製紙工場にて溶解処理を行い、製紙原料としてリサイクルしています。
ポイント3:セキュリティ対策
専用車両による機密文書の輸送、専用仕分場所での作業、未開封のまま溶解処理など各項目にセキュリティ対策を講じています。
5. 昭和製紙「機密文書リサイクルサービス」
公式URL:http://www.syouwa-seishi.co.jp/confidential/
ポイント1:明快な作業工程
計量証明書や溶解証明書を発行。希望があれば、溶解処分時の立会いも可能です。
ポイント2:環境に配慮した処分方法
大気汚染防止を始め、様々な公害対策を講じた作業環境を整えています。
ポイント3:リサイクル
処理後は古紙としてトイレットペーパーなどにリサイクルしています。
機密文書リサイクルサービスの利用は脱炭素への一歩
カーボンニュートラルへの取り組みは、今企業にとって避けられない課題となっています。まずは2050年カーボンニュートラルが一つの目標となっており、そこに向けた具体的な活動が求められます。環境に配慮した機密文書リサイクルサービスを利用することも、カーボンニュートラルへ貢献する大きな一歩となります。今回ご紹介した5つのサービスを参考に、積極的に導入を検討してみてはいかがでしょうか。