【環境対策&経費削減にも】各企業で行いたい節電ポイントまとめ
夏の暑い時期、また冬の寒い時期を中心に、節電という言葉がすっかり定着しました。そのきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。この年の夏の電力不足は大きな社会問題にもなりました。今や節電は、企業でも社会的なテーマになっており、環境対策はもちろん、無駄な電気代の経費削減にも有効です。ここでは、企業で行う節電のポイントについて紹介します。
企業で節電をするメリット
企業で節電をするメリットとして大きいものは、電気代の経費が削減されることです。企業にとって経費削減は重要なテーマであり、健全な企業経営を進める上でも非常に大切だと言えます。
さらに、節電は企業一貫で取り組む必要があるため、社員一人ひとりの意識も大切です。社員が、個々のパソコンや照明などに関する節電に取り組むことで、無駄をなくす意識が芽生え、それはやがて仕事や作業効率の改善などにも繋がるでしょう。
また、企業を上げて節電に取り組むことでエネルギー消費量が減り、地球温暖化の防止効果が期待できますし、節電を意識していることを社外にアピールすることで、その企業の社会的評価が高まります。
このように、企業が節電をするメリットは単に経費削減だけではなく、企業のイメージアップを始めさまざまな方面で期待できると言えるでしょう。
照明の使い方を意識して節電対策を
以前は照明と言えば、白熱電球や蛍光灯、水銀灯などがメインとなっていました。現在でも、あまり意識せずに使用している企業もありますが、これらの照明を節電ができることから人気が高まっているLED照明に替えると、使用するエネルギーを減らせると言われています。
例えば、白熱電球からLED照明に切り替えることで、約7/1~8/1も消費電力を抑えることができ、照明の寿命も20~40倍にもなると言われています(環境省「家庭でできる節電アクション」より)。
照明を替える場合、入れ替えのための投資は必要になりますが、上述した通りLEDは高寿命のため、後々のことを考えるとトータルで十分経費削減が見込めます。そのほかにも、休憩時間は点ける照明の数を減らすなど、意識を持って行動することで、さらに節電効果が期待できることでしょう。
パソコン周りの使い方を見なおして節電対策を
今日では、多くの企業においてパソコンは必需品となり、部署に1台程度支給されていた状態から、ひとり1台への時代になりました。しかし、それに伴ってパソコンの消費電力が軽視できなくなっているため、社員に対して下記のようなパソコンの節電意識を高めることにより、企業全体の節電効果を期待することができます。
長時間席を空ける場合はパソコンの電源を切る
外出や帰宅など、長い時間パソコンを使わないときは電源を切るようにします。また、会議で長時間席を外す場合も、電源を切ったり、休止状態にしたりするように意識付けをしましょう。
ディスプレイの省エネモードを有効利用
ディスプレイの明るさを暗めになるように調整したり、一定時間経過するとスタンバイになるように設定したりするなど、ディスプレイも無駄な電気を使わないように徹底しましょう。消費電力を抑えることで、節電対策だけでなくディスプレイの寿命を延ばす効果も期待できます。
空調の使い方を変えて節電対策を
照明やパソコンだけでなく、空調も企業の電気使用量のウエイトが大きい設備です。そのため、使い方を見直すことにより大きな節電効果が期待できます。
冷房は28度、暖房は20度を目安に
空調は設定温度が1度違うだけで、約10~13%程度の電力を抑えられると言われています。温度設定を見直すことで、空調にかかる経費を削減しましょう。
扇風機を併用する
同じ温度の空間でも、風が当たると皮膚から汗が蒸発しやすくなり、体感温度が低く感じます。エアコンと扇風機を併用し、風を当てて空気が循環しやすい環境を作ってください。
このように、節電のポイントとしては「照明」、「パソコン周り」、「空調」の3つが挙げられます。節電対策を行うには、企業の管理部門や総務部門の人々だけでなく、社員一人ひとりの自発的な行動も大切になるので、社員全員で協力して節電に努めることを意識するようにしましょう。