2025年3月26日物品保管

備品管理の見える化の方法は?メリットや手順・ポイントを解説


備品管理は、企業や組織の運営において重要な役割を担っており、効率的に管理できていないと、紛失や在庫過剰、管理コストの増加などの問題が発生します。
これらを解決するために、備品管理の「見える化」が注目されています。
見える化とは、備品の在庫状況や利用状況を可視化し、効率的に管理するための方法です。
この記事では、備品管理の見える化を実現する方法、メリット、実施の際のポイントをわかりやすく解説します。手順やポイントを理解し、業務の効率化やコスト削減を目指しましょう。

備品管理でよくある悩み


備品管理においては、いくつかの悩みが発生することが多いです。
まずは、備品管理でよくある悩みについて順番に解説していきます。

備品のチェックに時間がかかる

備品の在庫状況を確認する際に、手作業で一つ一つチェックすることは時間を要し、業務効率を大きく低下させます。特に多くの備品を取り扱う企業などの場合、そのチェック作業が負担となり、リソースを無駄に消費してしまいます。

保管した場所がわからなくなる

備品が複数の場所に保管されているなど、整理されていない状態で保管されている場合、どこに何があるのかを把握するのが難しくなります。これにより、必要な時に必要な備品を探すたびに時間がかかり、業務が停滞する原因となります。

紛失や盗難のリスク

備品の管理が不十分だと、紛失や盗難が発生しやすくなります。特に高価な備品や重要なアイテムは、適切に追跡できていないと、予期しない損失が生じる可能性があります。

備品を見える化するメリット


備品を見える化することには、さまざまなメリットがあります。
具体的なメリットを4つご紹介します。

  • ・業務の効率化
  • ・コストの削減
  • ・セキュリティ対策
  • ・従業員満足度の向上

それぞれ順番に解説していきます。

業務の効率化

備品の在庫状況や利用状況がリアルタイムで把握できるようになると、業務の効率が大幅に向上します。必要な備品をすぐに確認できるため、業務の中断を防ぎ、作業スピードの向上につながります。

コストの削減

見える化によって備品の過剰購入や無駄な発注手間が発生することを防ぐことができます。また、在庫管理が効率化されることで、不要な備品を抱えてしまうことなく、必要なものだけを適切に管理できます。この結果、コスト削減につながるといえます。

セキュリティ対策

備品の管理状況が可視化されることで、盗難や紛失のリスクを減らすことができます。誰がどの備品を使用しているのか、どこに保管されているのかを明確にすることで、不正利用の防止やセキュリティ強化が可能になります。

従業員満足度の向上

備品の管理がしっかりと行われていることで、従業員が必要な備品をスムーズに利用できる状態が担保されるようになります。これにより、業務がスムーズに進行して従業員のストレスが軽減されるため、満足度も向上します。

備品を見える化する手順


備品を見える化するには、計画的な手順を踏むことが重要です。
以下の手順を実践することで、効率的な備品管理がしやすくなります。

  1. 1.備品管理のルール策定・周知
  2. 2.備品管理の担当者を決める
  3. 3.備品管理の台帳を作成する
  4. 4.備品をカテゴリー毎に分類する
  5. 5.備品をラベリングをする
  6. 6.定期的に棚卸をする

流れに沿って順番に解説していきます。

備品管理のルール策定・周知

まず、備品管理に関するルールを明確に策定し、全社員に周知します。ルールには、備品の使用方法や返却方法、管理責任者の指定などが含まれます。これにより、全員が一貫した管理方法で備品を扱うことができます。

備品管理の担当者を決める

備品の管理は、担当者を明確に決めることで効率的に進められます。担当者が定期的に備品のチェックや在庫確認を行うことで、見える化を保ち、適切な管理を行うことも可能になります。

備品管理の台帳を作成する

備品の管理台帳を作成することで、どの備品がどの場所にあるのか、またその使用状況を記録していきます。台帳には、備品名、数量、使用状況、保管場所などの情報を記入し、できるだけリアルタイムで更新できるようにしましょう。
紙で作成するよりも、Excelやスプレッドシートで作成するほうがより効率的に管理することができ、おすすめです。無料のテンプレートやツールを使用するのも良いでしょう。

備品をカテゴリー毎に分類する

備品は種類ごとにカテゴリー分けをすることで、管理がしやすくなります。
例えば、オフィス機器、消耗品、その他の備品などに分けることで、必要な備品をすぐに探し出すことができ、効率的な管理が実現します。

備品をラベリングをする

備品にはラベルを付けることで、視覚的に確認しやすくなります。ラベルには、備品名や識別番号を記載し、物理的にもデジタル化する際にも管理しやすくすることができます。

定期的に棚卸をする

定期的に棚卸作業を実施することで、備品の実際の状態や在庫量をより正確に把握できるようになります。これにより、予期せぬ不足や過剰在庫を早期に発見でき、無駄なコストやリソースの浪費を防ぐことができます。また、棚卸を継続的に行うことで、在庫管理の精度が向上し、必要な備品を必要なタイミングで確保することが可能になります。

備品を見える化し管理する方法


備品管理を効率的に行うためには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には特徴があり、企業の規模や管理する備品の種類に応じて最適な手段を選ぶことが重要です。
ここでは、代表的な以下の4つの管理方法を解説します。

  • ・Excelで管理する
  • ・紙で管理する
  • ・備品管理システムで管理する
  • ・外部保管サービスで管理する

それぞれの管理方法を順番に解説していきます。

Excelで管理する

Excelで備品管理を行う方法は、手軽で低コストな管理手段としてよく利用されます。
表計算ソフトを使うことで、備品の在庫数や使用状況を簡単に記録することができるためです。
しかし、Excelで管理する際には、いくつかの注意点があります。
まず、ファイルが増えると管理が複雑化し、どのファイルに何が記録されているのかを把握するのが難しくなります。
また、リアルタイムでの情報共有が難しいため、担当者間での連携が取りづらく、在庫数のミスや更新漏れが発生することがあります。
さらに、スマートフォンなどモバイル端末での作業はしづらく、外出先での管理やチェックが不便です。
このような問題を解決するためには、クラウド型の備品管理システムへの移行を検討することも有効です。

紙で管理する

紙での備品管理は、誰でも簡単にでき、シンプルで分かりやすい方法ではありますが、管理の効率性には限界があります。
手作業で備品のチェックや更新を行うため、作業に時間がかかり、人的ミスが発生しやすくなります。また、物理的に紙の書類を保管するスペースが必要であり、一箇所にまとめることができなくなって管理が煩雑化する可能性があります。
さらに、紙での管理ではリアルタイムでの情報共有が困難なため、迅速な意思決定ができません。見える化を実現するためには、デジタル化を進めることが有効です。

備品管理システムで管理する

備品管理システムは、データベースを活用して備品の管理を効率化するツールです。リアルタイムで情報を共有できるため、複数の担当者が同時にアクセスして更新を行うことができ、管理の精度が向上します。
また、必要な情報をすぐに検索できるので、備品の位置や状態を素早く把握できます。これにより、在庫の不足や過剰を防ぎ、業務を効率的に進めることができます。
さらにシステムによっては、備品の使用履歴や履行状況を追跡できる機能もあり、管理の透明性が高まります。しかし、導入には初期費用がかかるため、企業規模に応じた選択が求められます。

外部保管サービスで管理する

外部保管サービスを活用することで、備品の管理がさらに効率化され、スペースやセキュリティ面での問題も解決できます。
例えば、法人向けの宅配型トランクルーム「ストックマモル」では、備品を手軽に預けることができ、その荷物の状況をWEBから確認することができます。
物理的なスペースの確保と、保管場所の見える化を同時に行うことで、管理業務がスムーズになります。
トランクルームはセキュリティ面でも安心で、必要な時にいつでもアクセスできるため、非常に便利です。
特に、大量の備品を取り扱っている場合や、オフィス内のスペースを有効活用したい場合に有効な方法といえます。

まとめ


備品管理の見える化を進めることで、業務の効率化やコスト削減が実現できます。Excelや紙での管理は手軽ですが、管理が煩雑になりやすく、リアルタイムでの情報共有が難しい点があります。一方、備品管理システムや外部保管サービスを活用することで、管理の精度やセキュリティが大幅に向上します。

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