人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする。
「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする。」というミッションを掲げる株式会社ネクストビート。
2022年9月現在、「ライフイベント」「地方創生」「グローバル」の3領域において9つの事業を展開しています。たとえば、日本最大級の保育士・幼稚園教諭向け転職サイト「保育士バンク!」や、保育施設向け業務管理ツール「保育士バンク!コネクト」、宿泊業界専門の就職・転職支援サービス「おもてなしHR」など多数のサービスを提供。オフィスは東京本社の他、全国各地に10拠点を構えています。また、2022年9月には、グローバル事業推進のためシンガポールに子会社を設立するなど、順調に成長している企業です。
事業の特性上、個人情報を多く取り扱うことから、プライバシーマーク(以下、Pマーク)を2015年に取得・運用、またそのアップデートを行っており、Coach MAMORU「プライバシーマーク更新支援」を長年(2018年より)ご利用いただいています。今回、同社の情報セキュリティ責任者である三井様と情報セキュリティ担当者の玉永様に、Pマーク運用と弊社サービス利用の感想などについて伺いました。
情報セキュリティ責任者 三井 陽一 様(写真左)
Information Systems Team
プリンシパル 情報セキュリティ担当者 玉永 岳 様(写真右)
導入商品・サービス
- 認証コンサルティング Coach MAMORU
Pマーク運用・更新前の課題とは?
通常業務とPマーク運用の両立の難しさ
三井様:
主に4つの点において、Pマーク運用に難しさを感じています。1つ目は、弊社では、機能別(開発部門やマーケティング部門)に組織ツリーがあり、9つの事業を展開、さらに全国に11拠点あります。そのため、事業軸・機能軸・拠点軸の3つの軸でPマークの運用をしなければならないということです。2つ目は、新規事業の展開や組織変更が頻繁に発生する度に運用方法を変えているため、運用の定着が難しいと感じている点です。3つ目は、事務局メンバーがPマーク運用以外の情報システム整備等の通常業務も抱えていますので、担当者が多忙だということです。4つ目は、マインドとプロセスの両面において運用を現場に浸透させることが難しいと感じている点です。
玉永様:
通常業務もある中でPマーク運用を行っていますが、期限やタスクを忘れがちです。そんなときに、日本パープルさんに対応についてのアドバイスやタスクのリマインドをいただいており、非常にありがたく思っております。
日本パープルのPマーク運用支援サービスをご利用いただいている理由とは?
事業を理解した上で、定例会だけでなく日常業務の運用も支援してくれる
三井様:
日本パープルさんには事務局体制構築以前からご支援いただいています。弊社の事業内容をご理解いただいた上で、具体的で実践的なサポートをしていただいていると感じています。
定例会:行き詰まったときや法規制対応時に相談
三井様:
定例会を月次で設けています。たとえば改正個人情報保護法施行前後はかなりお世話になり、多くのアドバイスをいただきました。弊社で改正法のリサーチや仮説立てはするものの、改正法を受けてPマーク運用に落とし込むことについては、専門家である日本パープルさんに助言をいただきました。
チャットツールで日々相談。返答スピードが早い
三井様:
また、定例会だけではなく、先ほど申し上げた3軸(部門・機能・拠点)において、日々の運用のリマインドなどもしていただいており、我々事務局が年間計画表に則った運用をできるよう支援いただいています。
チャットツールを使って、日本パープルのコンサルタントの方と日々コミュニケーションを取れるチャンネルがあるので、急ぎの用件はチャット上で相談させていただいています。いつもとても早くお返事をいただけますね。
マインドとプロセスにおける課題にアプローチ
三井様:
先ほどマインドとプロセスに課題があると申しましたが、マインドにおいては年2回全社向けに研修を実施しています。最初の研修コンテンツを事務局メンバーが作った時点で日本パープルさんにレビューいただきました。その後はそれをベースに、社内でトレンドや動向を踏まえカスタマイズしながら研修コンテンツをアップデートしています。
プロセスにおいては、運用にあたって定期的に何をやればよいのかという点など、プロセスの定着がしにくいと感じています。ある程度マニュアル化はできているのですが、担当者が代われば、新たな担当者が運用プロセスなどを覚えなければなりません。こういった継続性の担保は課題だと感じています。
玉永様:
Pマークの対象が全社であるため、やらなければならないことが非常に多い上コントロールが難しいことが課題です。
サービスを利用してよかったと感じる点
一般論ではなく弊社の文脈に合わせたアドバイスがもらえる
三井様:
上記で述べた定例会や日常の運用をご支援いただけることもそうですが、アドバイスの内容が具体的だということにも魅力を感じております。一般論ではなく、弊社の文脈に合わせて、たとえばこういう書式の管理方法が良いのではということや、現場担当のリテラシーからこういう役割分担はどうかなど、一歩踏み込んだご提案をいただけます。
玉永様:
いつでも気軽に相談できる専門家が近くにいることで、安心感につながっています。細かいことでも、あいまいにしないことは非常に重要だと考えているからです。前任者が何度も代わっているにもかかわらず運用ができているのは、当時から支援いただいた日本パープルさんのおかげです。
Pマーク更新後の感想・今後の展望について
Pマークという客観的な認定によりアピールが可能
三井様:
更新審査が入ると意識がアップデートされますし、第三者の目で審査がされることで緊張感が漂います。結果として客観的に情報の取り扱いの適切性を認定という形で得られるのが良いところですね。Pマーク取得によって、事務局からのアピールがしやすいですし、顧客に対しても適切に個人情報を取り扱っていることを理解いただくための良いツールだと感じています。
「ガードレールの中に収まるか」というディフェンスと
「ガードレールの中でいかに走っていくか」というオフェンスの両軸で進めたい
三井様:
Pマークを維持し続けるのは大前提としております。そのうえで、法令遵守をしながら、データの利活用を行っていく展望を描いております。Pマークはガードレールのようなもので、「いかにガードレールの中に収まるか」がこれまでの姿勢だったのですが、今後は同時に「ガードレールの中でいかに走っていくか」という視点ももって活動していきたいと思います。「ディフェンス」としての個人情報保護はもちろん、このデータの利活用として「オフェンス」としてのデータの利活用についても、引き続き日本パープルさんからアドバイスを仰ぎたいですね。
社内においても、特に課題だと感じている内部監査員の育成強化や営業担当者が現場で得る情報の正確性の維持、自動入力や補完できる社内システムの整備も図っていきたいと考えています。
Pマークの運用により、サービスの付加価値を高めたい
弊社は、人口減少社会という社会課題に対して、事業を通じて価値貢献する企業であり、「人」をテーマにした事業が非常に多いのです。必然的に、取り扱う情報も個人情報が多くなります。Pマークを適切に運用・維持し続けることによって、弊社サービスの付加価値を高め、お客様に安心してご利用いただけるよう、引き続き尽力してまいります。